性をオープンにするためには、さまざまな性的マイノリティについての正確な情報を提供することが重要です。今回はLGBTQに加えて、ポリアモリーやロリコン、ペドフィリア、過激なフェチシズム(例:ネクロフィリアやエクストリームフェティシズム)についての統計情報を調査し、その割合をお伝えします。
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性的マイノリティの人口割合
まず、結論から伝えるため、データを統合すると、性的マイノリティに該当する人口の割合は以下のようになります:
- LGBTQ: 6.5% (中央値をとっています)
- ポリアモリー: 5%
- ロリコン・ペドフィリア: 1%
- 過激なフェチシズム: 0.1%
重複を考慮しない場合、単純に合計すると12.6%となります。しかし、実際にはこれらのカテゴリーが重複する可能性が高いため、実質的にはおおよそ11%程度が性的マイノリティに該当すると考えられます。
1. LGBTQ人口
LGBTQコミュニティは、全世界でおおよそ3%から10%とされています。具体的には、アメリカでは4.5%、イギリスでは2.7%といった調査結果があります (Ipsos) (Home | GAYTHER LGBTQIA+)。世界的に見ても、この範囲に収まることが多いようです。
また日本におけるLGBTQ人口は、Dentsuグループの調査によれば、2012年に5.2%、2015年には7.6%、2018年には8.9%と報告されています (Wikipedia)。さらに、2022年の調査では、日本のLGBT研究所(Japan LGBT Research Institute Inc.)によると、日本人の約10%がLGBTQまたはその他の性的マイノリティに該当するとしています (The Diplomat)。
日本では、歴史的に性の多様性を 比較的受け入れられやすい環境にあったと思いますので、数字も世界標準からすると比較的高め、数字で報告されています。 確かに、日本では過去に苦労された方も多くいるとは思います。ただ、西洋のように迫害をしたり、火あぶりをされた流れを踏まえると、比較的オープンだったのかなと思っています。
2. ポリアモリー
ポリアモリー(複数愛)に関する具体的な統計情報は日本では限られていますが、世界的なデータを元に推測することができます。ポリアモリーの割合については、以下のような情報があります。
アメリカでは約4-5%の成人がポリアモラスな関係を持っていると報告されています。この割合は他の国でも同様の傾向が見られます。ただ、性的マイノリティへの理解度の高まりと、性に対するオープンさが認められ始めたのか、数字上増加基調もみられています。
例えば、2016年の調査によると、アメリカの成人の4-5%が現在ポリアモリー関係にあり、20%が過去にポリアモリー関係にあったことがあると回答しています 。それが、2023年のYouGovの調査によると、アメリカ人の34%が、理想の恋愛を完全なモノガミー(一夫一婦制)以外として認識しているようです(参照)。
日本におけるポリアモリーに関する具体的な統計は見つかりにくいですが、文化的背景や社会の変化を考慮すると、同様の傾向が見られる可能性があります。近年、日本でもポリアモリーに関する関心が高まっており、メディアやソーシャルメディアを通じて情報が共有されています。
都市部では、オープンリレーションシップやポリアモリーの認知が徐々に広がりつつあります。例えば、東京や大阪などの大都市では、ポリアモリーをテーマにしたイベントやコミュニティが形成され、情報交換やサポートが行われています。
日本は伝統的に一夫一妻制が主流であり、婚姻や家族に関する規範が強い国です。しかし、近年の社会変化により、多様な生き方や関係性が認められつつあります。特に若年層を中心に、従来の価値観にとらわれない新しい関係性を模索する動きが見られます。
3. ロリコンおよびペドフィリア
ロリコンやペドフィリアに関するデータは非常に限られており、特にペドフィリアは法的・倫理的な問題から正確な統計を取ることが難しいです。ただし、心理学的研究によると、人口の1%以下がこれらの嗜好を持つと推定されています。
ロリコンは、思春期前または思春期初期の子供に対する性的嗜好を指します。具体的な統計データは少ないものの、関連する研究によると、成人男性の0.5-1%がこのような性的嗜好を持つとされています。ロリコンの定義には幅があり、文化や法的環境によって異なることもあります。日本では漫画などが少女のように描れているということで、世界的にバッシングがあったこともあります。
人によっては、性的マイノリティとペドフィリアを一緒にするなと苦情がきそうではありますが、あえてタブーにも触れていこうと思います。
ペドフィリアは、思春期前の子供に対する持続的な性的嗜好を指します。こちらは社会的に趣味趣向ではなく、一種の疾患としてカテゴライズされています。また、これを何かしらで見たり、コンテンツを作成したりすることは多くの国で禁止されており、チャイルドポルノグラフィの一環として取り扱われることが多いので注意してください。アメリカ精神医学会のDSM-5(精神疾患の診断と統計マニュアル 第5版)によれば、成人男性の約1%がペドフィリアの基準を満たすとされています。ペドフィリアは精神障害として分類され、治療やカウンセリングが必要とされています。
法的規制は各国によって異なりますが、未成年者を保護するための厳格な法律が一般的です。
ちなみに、ロリコンおよびペドフィリアの嗜好は、男性に比べて女性の間では非常に稀であるとされています。これにはいくつかの理由があります。
性差による嗜好の違い
- 多くの研究が、性的嗜好や性的逸脱行動に関して男性が女性よりも高い割合を示していることを報告しています。例えば、ペドフィリアのケースは圧倒的に男性に多く見られます。
- 一部の研究では、ペドフィリアと診断された成人のうち、女性は1%未満とされており、男性が大多数を占めます (Wikipedia) (The Diplomat)。
心理学的および犯罪学的データ
- アメリカ精神医学会のDSM-5によれば、ペドフィリアの診断基準を満たす女性は非常に少ないとされています。実際、女性が性的虐待の加害者として報告されるケースは、男性に比べてかなり少ないです (Wikipedia)。
- 犯罪学のデータによると、児童に対する性的犯罪の加害者の約90-95%が男性であるとされています。
社会的および文化的要因
- 社会的および文化的要因も、この性差に影響を与えている可能性があります。女性が性的欲求や嗜好についてオープンに話す機会が少ないため、潜在的に存在するケースが表面化しにくいとも考えられます。
4. 過激なフェチシズム
過激なフェチシズムについても信頼できる統計データは少ないですが、心理学や犯罪学の研究から推測すると、人口の0.1%以下が該当する可能性があります。
過激なフェチシズムの概要
過激なフェチシズムは、一般的な性的嗜好とは異なり、特定の物体、状況、行為に対する強い性的興奮を伴います。以下は、過激なフェチシズムの代表例です:
- ネクロフィリア:
- 死体に対する性的興奮を感じる嗜好。
- このフェチシズムは非常に稀であり、法的および倫理的に深刻な問題を伴います。
- エクストリーム・ボンデージ(針刺しや拷問):
- 針で刺す、あるいは拷問的な行為に対する性的興奮を感じる嗜好。
- このタイプのフェチシズムは、身体的なリスクを伴うことが多いです。
- ここでは、単に縛られることで、または縛ることで快感を得る人たちは含んでいません。
- ズーフィリア:
- 動物に対する性的興奮を感じる嗜好。
- 多くの国で違法とされており、倫理的な問題が伴います。
- 違法性に加えて、性病(STDやSTI)に十分注意する必要があります。
- スキャトフィリア:
- 排泄物に対する性的興奮を感じる嗜好。
- 社会的にタブーとされることが多いフェチシズムです。
- 違法ではありませんが、体から排出されているにはそれなりの意味もありますので、性病や感染に十分注意する必要があります。
性的マイノリティの総合的な割合
これらのデータを統合すると、性的マイノリティに該当する人口の割合は以下のようになります:
- LGBTQ: 6.5%
- ポリアモリー: 5%
- ロリコン・ペドフィリア: 1%
- 過激なフェチシズム: 0.1%
重複を考慮しない場合、単純に合計すると12.6%となります。しかし、実際にはこれらのカテゴリーが重複する可能性が高いため、実質的にはおおよそ11%程度が性的マイノリティに該当すると考えられます。
統計の根拠と参考URL
以下に参考にした統計情報とその出典元のリンクを示します: